
こんにちは。おざとしです。
本を読むのが遅いなぁと思っていませんか?
その結果、読書自体から距離が離れていってしまう。。。
新しい読み方を身につけて、たくさん本を読んでいきましょう!
遅読家のための読書術・印南敦史(著)
著者の印南(いんなみ)さんは音楽ライターから雑誌の編集長を経て独立。
現在はライフハッカーやNewsweekなど、多数のWeb媒体で書評欄を担当されています。
そんな著者ですが、実は、本を読むのが遅い『遅読家』なのだそうです。
なにを隠そう、僕もかなりの「遅読家」です。
ちょっと試しに、手元にあった翻訳もののビジネス書で計測してみたところ、1ページを読むのにだいたい5分弱かかりました。(P.5)
もともと本を読むのが遅いという著者ですが、月60本ほどの読書レビューを寄稿されています。
そのため、1日に2冊ペース、年間700冊もの読書をしているそうです。
いったい、どんな読書方法でたくさんの書評を書いているのでしょうか?
そこには、「本を読むという行為」についての発想の転換があったようです。
フロー・リーディングという考え方
また、レビュー記事を書きはじめて気づいたことがあります。それば、「いくら熟読しても、実際には忘れていることのほうが多い」という現実。(p.30)
結局のところ、「すべてをあたまに叩き込むことを前提とした読書」ほどムダなものはないのです。(p.33)
「たった1回の読書」に期待しすぎなのでは?(p.35)
確かに、本を読むという行為は、楽しくて自由な行為のはずで、頑張るものではないですね。
あまりに本をちゃんと読もうと思っても、結局覚えてる事なんて、ちょっとしかない。
でも逆に、忘れていない部分にこそ、自分がその本から得た何かがある。
1つでも得られたことあるなら、読書をこなすことで、それが10にも20にもなります。
そう考えると、気楽に読書に向き合えそうです。
この本には速く読むためのステップや、多読メソッドなども紹介されていますが、
核になるのは、読書をもっと気楽に習慣化するということ。
そのためのフロー・リーディングという方法を紹介しています。
フロー・リーディングとは、本に書かれていることを頭の中にため込まず、
自分の中を通り抜けていくというイメージの読書スタイルです。
それでは結局、知識として何も残らないんじゃないかな。。。と思いますが、
しっかりと自分にとって価値のあるものを残す方法があります。
以前の記事でも紹介したように、

著者もアウトプットの必要性を、以下の方法で提案しています。
- 1ライン・サンプリング
- 1ライン・エッセンス
- 1ライン・レビュー
1ライン・サンプリングとは本を読みながら、自分が気になったところをノートなどに書き出すことで、このことによって、より深い読書体験を得られます。
1ライン・エッセンスとは、1ライン・サンプリングの中から、最も響く1行を選ぶことです。その1行こそが、自分がこの本を読んで得た価値となります。
1ライン・レビューとは、1ライン・エッセンスに対して、「なぜこれを選んだか?」、自分の感想を書くことです。そうすることにより、過去に読んだ本の記憶が再生されるのです。
このフロー・リーディングを、流し読みと併用して、たくさんの本を読みつつ、
本の中から自分が得られるものを探しましょう。
まとめ
そもそも、本を読むスピードって早くないといけないでしょうか?
確かに、読書スピードが早ければ、次々にたくさんの本に出会えます。
だからと言って、すべての知識が身につくでしょうか?
本を読む、イコール中身を頭に詰め込む、と考えると、なかなか手が伸びなくなります。
本書には、そういった考えに対して、頭に詰め込まずに、いかに気軽に読書を楽しむか?
という観点で書かれていると感じました。
本なんかなくても生きていける-
でも、「やっぱり本がある生活のほうが、ない生活よりはずっと楽しい」(P.196)
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